テラッセ オレンジ トイは、防災と観光の機能を高度に融合させた、日本初の津波避難複合施設です。津波の到達しない高さに避難/展望フロアを浮かべ、災害時には1200人の避難スペースとして、日常ではレストランや展望台として活用しています。
建築は、松原に新しい「門」を開けるように、海とまち、ひいては海と山をつなぐというコンセプトで設計されています。
外周にはライトアップ付きの幅広階段が2重らせん状に配置され、避難経路が一目で理解できるだけでなく、日常的な散策で松原と海の壮大な景観を体験できる散策経路となります。外部には反射質の素材が使用され、松原・海・夕日などの自然を建物に映し込みます。大径の松を避けて建物の形を曲げたり、松の幹と構造の柱を大きさ・密度を合わせたりして、松原に溶け込み、調和する外観としています。地域全体で、自然と人工が融合した新たな松原の風景を作り出しています。